損益通算とは? 税金を減らせる仕組みをやさしく解説
2026年6月29日
損益通算とは、投資で出た“利益”と“損失”を相殺して、税金を減らせる仕組みのこと。ある取引で損しても、別の取引の利益と打ち消し合えば、払う税金が少なくなります。仕組みと注意点を、やさしく解説します。
損益通算=利益と損失を相殺して、税金を減らすこと。ただしNISA口座の損失は対象外。
仕組み(例で見る)
投資の利益には通常約20%の税金がかかります。損益通算を使うと――
| 損益通算なし | 損益通算あり | |
|---|---|---|
| A株の利益 | +10万円 | +10万円 |
| B株の損失 | -6万円 | -6万円 |
| 課税される利益 | 10万円 | 4万円だけ |
利益10万円から損失6万円を差し引き、4万円ぶんにだけ課税。結果、払う税金が減ります。
繰越控除もある
その年の損失が利益より大きいときは、確定申告をすれば最大3年間、損失を繰り越して翌年以降の利益と相殺できます(繰越控除)。
NISA口座の損失は、損益通算も繰越控除もできません。NISAは利益が非課税な代わりに、損失は“なかったこと”になる、と覚えておきましょう。
何と何が損益通算できる?
損益通算にはルールがあり、「どんな利益と損失でも相殺できる」わけではありません。同じグループの中でのみ相殺できるのが基本です。
- 株式・投資信託の売却損益どうし:相殺できる(例:A株の利益と、B投信の損失)。
- 株の配当・投信の分配金:一定の手続きで、売却損と相殺できる場合があります。
- FX・先物などの損益:株式とは別グループ(申告分離)で、株の損益とは通算できません。
ざっくり「株・投信のグループ」と「FX・先物のグループ」は別、と覚えておくと混乱しません。
使うには「確定申告」が必要なことが多い
複数の証券会社をまたいで損益通算したり、繰越控除を使ったりするには、自分で確定申告をする必要があります。1つの「特定口座(源泉徴収あり)」の中だけなら、証券会社が自動で通算してくれることもあります。
「損した年こそ、確定申告で損失を繰り越しておく」と、翌年以降に利益が出たときの税金を減らせます。損失が出た年も、申告しておく価値があるわけです。
よくある質問(FAQ)
義務ではありませんが、繰越控除を使いたいなら申告が必要です。申告しておけば、最大3年間、損失を翌年以降の利益と相殺できます。将来の節税につながります。
NISAは「利益が非課税」という特別な口座だからです。利益に税金がかからない代わりに、損失も税制上は“存在しない”扱いになり、他の利益と相殺できません。→ NISAとは?
📝 まとめ
- 損益通算=利益と損失を相殺し、税金を減らす仕組み。
- 損失が大きい年は、最大3年の繰越控除も使える(要確定申告)。
- NISA口座の損失は損益通算・繰越控除の対象外。
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